先月末をもって新卒から約6年間お世話になったセガを退職しました。
偶然にも同じ日にドワンゴを退職された方の退職エントリーがバズってたけど、ああいう社内の赤裸々な事情を書くつもりはないので悪しからず。
というかもちろん細々した不満はあれ、会社に対して強い不満があったから辞めたというわけではなく、個人的な心境の変化が大きな理由なのでその経緯を書き残しておこうと思います。
退職を考えた経緯
最初は漠然とした不安や危機感でした。
会社が大崎に移転してから通勤で山手線を使うようになり、毎日大量のサラリーマンに紛れて通勤を繰り返しているうちに自分が歯車、もしくは操り人形になっている感覚を覚えました。満員電車はほんと苦手。
同じルーチンで日常が過ぎ、毎日同じような生活をしていていいのだろうかと思った時、ふと自分の市場価値を考えることがありました。
セガでは『Wonderland Wars』というアーケードゲームの開発と運営に約5年携わり、殆どの時間を1つのタイトルに注いできました。プレイヤーとしても楽しんで遊んでいたし比較的ホワイトな開発だったので良いチームに配属してもらったと思います。
ただ、アーケードゲームの開発は店舗の筐体で遊ぶ性質上、家庭用やスマホゲームとは少し違った考え方や仕組みが必要なため、昨今のゲーム市場的に一歩会社の外に出たら自分の能力は求められていないんじゃないか、通用しないんじゃないかという危機感を抱きました。
それから周りの人の仕事や働き方を見たり調べているうちに、ほんと自分はずっとゲームをやるか作るかだけの生き方だったんだなと気づき、もっと別のスキルも伸ばしてみたいと考えるようになりました。上司を含め色々な先輩に相談に乗っていただき感謝しています。
別のプロジェクトへ移る話も頂いていたし、他のゲーム会社へ転職することも考えましたが、遅かれ早かれ結局また同じ考えになるのではないかと思い退職を決断するに至りました。
これから
先月は有給消化で実質ニートみたいな生活を送っていました。ふら~っと旅に出たり朝までゲームやってたり生活リズム崩壊しててほんとヤバい。
働いてないのに給料が振り込まれて、不労所得ってこんな感じかー、最高だななどと思ったりしました。
ありがたいことに専門学校のゲーム科で講師をやってみないかというお誘いを受けたので、当面は非常勤で育成ゲームに挑戦しつつ、また新たなスキルを身に着けていこうと思います。
というわけで、今は一応個人事業主。
プロジェクトや学校側のスケジュールの都合上半ば勢いで飛び出してしまった感があり、現段階で具体的かつ長期的な事業を持っているわけではないのですが、ある程度の貯金はあるので色々模索しながらやっていこうと思います。
学校や教育とゲームを掛け合わせて新しいサービスを作ってみたいなー。